故宮博物院はデジタル化の成果の一つとして、アニメーションの擬人化による特殊効果を運用し、太極影音公司と3Dアニメーション-「国宝総動員」を共同制作しました。
故宮博物院は、仏アクション映画「Taxi」のジェラール・ピレス監督、アニメーションを手掛ける米ハリウッドのトム・シト監督、および優れた3D動画技術を持つ太極公司など一流の制作チームを結成。豊富な所蔵文物をテーマに、最新のコンピュータ・アニメーション技術を駆使し、従来の撮影手法とはまったく異なる博物館3Dアニメーションを完成させました。物語では国宝級の文物である「嬰児枕」、「玉辟邪」、「玉鴨」が可愛らしいキャラクターとなって登場し、「翠玉白菜」から逃走してしまったキリギリスを探し出すために、夜の故宮博物院で大冒険を繰り広げます。
作品には広く知られている「翠玉白菜」のほか、地上に舞い降りた精霊のような「嬰児枕」も登場します。また、「玉鴨」、「玉辟邪」、「嬰戯図」、「唐宮女陶俑」など国宝級の文物もスクリーンに登場し、危険に満ちた文物の南遷当時の状況も紹介されています。一年以上の時間をかけて完成された3Dアニメーション-「国宝総動員」は、故宮博物院所蔵文物の精緻さと重要性を強調し、愉快でユーモアあふれる動画を通じ、鑑賞者の印象をより深めていきます。